log1989
index about link bbs mail


20081122

国益を阻害する人

国籍法改正の経緯と内容について、城内実氏は根本的に理解なさっておられないのではないかと旨を(ちょっと)、
http://log1989.web.fc2.com/2008/20081119.html
こちらで表明した。
その後に、
http://www.m-kiuchi.com/2008/11/11/bakawashinanakyanaoranai/
リンク先の記事を読んだ。
普通に差別的と言っていい記事である。小倉弁護士がご指摘のように、そもそも日本国籍であれ外国国籍であれ、そのような虐待が許されるはずが無い。
帰化した者たちだけその危険があるとするのは偏見というよりなく、表現において下品である。
むろん下品であるかどうかは主観に依拠するものであろうが、誰であれ違法な状態を、ことさら帰化に伴うものとして描くこと自体が差別的である。
このような人物が国会議員であったのは日本の国益に適わないものであったと評するよりなく、たとえばこの人が将来、地位を得て、外国との対立局面に立つ時に、この言動が過去の弱点として、また、そうした人を代表として選ぶ日本国民の「精神的な邪悪性の証明」として用いられることは充分に予想される。
わざわざいう必要もないことを言い、弱点をもうけることは、国益を重視している人物ならばしないはずだというのが私の考えである。
日本の政治家、特に発言が注視される閣僚にあっても、差別的な失言は過去にも多々あり、そのたびに在外日本人の安全や日本人の言動の信頼の毀損、ネガティヴキャンペーンへの寄与という形で国益を阻害してきた。
国益を重視する愛国者であるならば、そのような国益の毀損をもたらす人物を公的な地位につけてよいものかどうか、判断は自明であると思うが、国益よりも自分の好みを優先するというならば話はまた別である。
城内氏は彼の公的な地位獲得が国益を毀損する可能性を増大するという意味において、効果においてマイナス要素をもたらす人であり、わざわざそうした「属性」を身につけてしまったという点で、思慮において選良たるにふさわしくない軽率さである。



| | Permalink | 2008 log


inserted by FC2 system